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自閉スペクトラム症
(アスペルガー)

大人の自閉症とは?
発達障害とは?

大人の自閉症とは?発達障害とは?発達障害は、自分のペースで行動してしまい、友達との関係やコミュニケーションがうまくとれないという特徴があり、元来子どもの病気です。特徴が強ければ、子ども時代に発達障害と診断されます。しかし個人差も大きいため、軽度の場合は思春期や青年期にも発達障害と診断されないまま時間が流れてしまいます。成長過程において人との関係がうまくいかないと、生きづらい、人と自分とは何かが違う、などという居心地の悪さを感じ、不安症や対人恐怖症、うつ病などを引き起こす場合があります。以上のように発達特性により発症した精神疾患のことを二次障害と呼びます。大人の場合、二次障害によって発達障害が判明する場合も珍しくありません。

発達障害の方は、行動や発言から「変わり者」「自分勝手」などと誤解される場合があります。しかし、優秀な方も多いので、その凸凹(アンバランス)が原因で周りからの理解が得られにくくなります。発達障害の方でも、専門的な職業に就いて世間で高く評価されている方も少なくありません。発達障害と指摘されている歴史上の偉人もいます。

発達障害は、今まで高機能自閉症や広汎性発達障害、アスペルガー症候群などと言われていましたが、最近では全てをまとめて自閉スペクトラム症と呼びます。

自閉スペクトラム症の
症状・特徴

周りの人との関係がうまくいかない

他人とコミュニケーションをとる場合、その場の空気を読むことや、他の人の目線で感情を汲み取ることが重要です。しかし、自閉スペクトラム症の方はこれらがうまくできないため、周りから避けられることが多くなります。

何かにこだわりや興味がある

自閉スペクトラム症の方は、興味を持つものが限られる傾向にあります。一旦興味を持つと時間も気にせずに夢中になりますが、興味が惹かれないものには行動を起こしにくいです。

日々の行動がルーティン化(パターン化)しやすい

日常の習慣や行動において自分のルールに固執しやすいので、日々の行動が同じパターンになりがちです。例えば、夕食とお風呂の順番が入れ替わるなど、通常のパターンと異なることをするのを異常に嫌います。また、予想していなかった出来事によって、パニックを起こしやすいです。

自閉スペクトラム症の原因

まだ明確な原因は判明していませんが、遺伝的要因が関わる先天性の脳機能障害だと言われています。

自閉スペクトラム症の診断

自閉スペクトラム症の診断大人の自閉スペクトラム症を診断する場合、幼少期や学童期の情報が大切です。母子手帳や養育者からの情報、通知表、そして周囲の方のお話も有用です。また、配偶者や仕事関係の方からの情報も役立ちます。
診察では、はじめに学童期や幼少期の状況と、現状についてお伺いします。そして、血液検査や発達特性検査(心理検査)なども実施し、全ての情報を考慮して診断を行います。
大人の発達障害の症状は、境界性パーソナリティ障害や強迫性障害社交不安障害統合失調症などと同じような部分もあるため、速やかな診断ができない場合もあります。専門医による診察を受けましょう。

自閉スペクトラム症の診療

患者様の状態や特性に配慮して診療します。自閉スペクトラム症は生まれつきの特性であるため、より快適に暮らすために生活を工夫して、環境を整えていくことを軸にして診療していきます。SST(ソーシャルスキルトレーニング)によって、プランニング(時間管理)やコミュニケーションスキルを高めます。不安症やうつ病などの二次障害がある方には、気分安定薬や抗うつ薬などの薬物療法を行う場合もあります。

周りの方の支援

自閉スペクトラム症の方にとって、ご自分のことをよく分かって支援してくれる人が側に居ることが重要です。他の人にとって好ましくない行動を自覚していない場合に、適切に指摘して苦手なことを支援してくれる人が居ることは、患者様にとって心強いです。
また、正確な知識を得てサポートを受ければ、症状行動が快方に向かう見込みがあります。まずはお気軽にご相談ください。

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